長塚圭史が戦後を代表する劇作家・秋元松代の最高傑作に挑む!
舞台「常陸坊海尊」
作品情報
『近松心中物語』などで知られる戦後を代表する劇作家・秋元松代の最高傑作で、東京オリンピック開催の昭和39年(1964年)発表され、日本の演劇界に衝撃を与えた伝説の戯曲『常陸坊海尊』(ひたちぼうかいそん)。 常陸坊海尊は、源義経の忠臣として弁慶らとともに都落ちし、義経最期の場所、奥州平泉「衣川の戦い」目前に主を見捨てて逃亡した後、不老不死となり400年以上も生きて源平合戦を人々に語り聞かせたと言われる伝説の人物です。 荒唐無稽ともいえる東北の貴人伝説を背景に、戦中戦後の学童疎開、人間の“生”や“性”、格差や差別といった問題を描いた本作が、長塚圭史演出により復活します。
あらすじ
東京から疎開に来た啓太と豊は、ある日雪乃という美しい少女に出会う。常陸坊海尊の妻と名乗るおばばと暮らしている雪乃に二人は海尊のミイラを見せられる。烈しくなる戦争で両親を失った少年たちは雪乃に魅かれていくが、啓太は母恋しさで次第におばばに母親の姿を重ねていく。
東京に戻って成人した豊は、十六年後、岬に近い格式の高い神社を訪ねる。そこには巫女をつとめる雪乃と戦後おばばたちと共に消息を絶った啓太の姿があった。
再会をなつかしむ豊は、雪乃の妖しい美しさに魂を抜かれてぬけがらとなった啓太に衝撃を受け、あざわらうかのように子守歌をうたう雪乃に魅入られていく自分の平凡な人生の、基盤がくずれていく恐怖に自失する。
取り残された啓太は、生きながら死に腐れていく自分の運命を嘆き、現れた第三の海尊に救いを求めるが、やがて自分自身が海尊となり、自らの罪を懺悔するため琵琶を抱いてさまよっていく。
【作】秋元松代 【演出】長塚圭史 【音楽】田中知之(FPM)
【出演】
白石加代子 中村ゆり 平埜生成 尾上寛之
長谷川朝晴 高木稟 大石継太
明星真由美 弘中麻紀 藤田秀世 金井良信 佐藤真弓 佐藤誠 柴一平 浜田純平 深澤嵐
大森博史 平原慎太郎 真那胡敬二
<子役> 山崎雄大 白石昂太郎 室町匠利 木村海翔 藤戸野絵
企画製作:KAAT神奈川芸術劇場
主催:岩手県文化振興事業団、岩手日報社、IBC岩手放送
後援:岩手県、岩手県教育委員会、岩手県芸術文化協会
文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
公演名 | 舞台「常陸坊海尊」 |
---|---|
開催日 | 2020年1月16日(木) |
時間 | 開場 18:00 |
会場 | 大ホール |
入場料 | 【全席指定】 |
チケット購入 | ■チケット11月9日(土)発売 |
備考 | ◆ちらし(PDF) |
お問い合わせ | 【岩手県民会館 事業課】 〒020-0023 盛岡市内丸13-1 TEL:019-624-1173 FAX:019-625-3595 |